4.金色





「凄い…鮮やかな金色…」

 行為の後の、甘い一時。
 感嘆の言葉とともにガイズはデューラの髪を指に絡める。

「染めているわけでも、無いのにな…」
「ふん、当たり前だろう」

 溜息混じりの賞賛に気を良くしたデューラは、自慢げに鼻を鳴らした。
 そして逆に手を伸ばし、ガイズの髪を梳き上げる。

「しかしお前の方も…見事な黒だな…」

 金や茶系の髪が大多数を占めるこの町において、此処まで黒一色の髪は珍しい。

「お前のコレも地毛だろう?染めたりは、していないんだろう?」
「うん。俺、髪も目も母さん似だから…弄ったりはしてない」
「そうだろうな…」

 言ってデューラは、視線を意味ありげに『下』に向ける。



「…何処見てんだよ、あんた」
「いや。これ以上無いほど確実な『地毛の証拠』を」











…何処見てんだお前。












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