6.抵抗 「…で、コレが犬に噛まれたときの傷跡」 「うわ、だっせぇ!お前、犬になんか噛まれたのか!?」 「うっるさいなもー!!ジョゼは黙ってろよ!」 「誰が黙るか。ドン臭いなぁお前」 「…っ!仕方ないだろ!?逃げても逃げてもアイツ、追っかけて来たんだから!」 「ばーか。そりゃ、明らかにお前が悪い」 「え…?何で…?」 「逃げるから逆に追っかけて来たんだよ、その犬は」 「そんな!何でだよ!」 「獣の本能だ。『逃げたら追い詰めたい』ってのはな。お前は逃げる事で、その犬の狩猟本能を刺激しちまったんだよ」 「そう…なのか?」 「ああ。半端な抵抗は却って相手を煽る。そういう時は逃げずに悠然と構えるのが一番だな」 「へぇ…」 次の日。 「ガイズ…お前何だかすっげぇ身体辛そうじゃねぇ?」 「黙れよバカ!もうジョゼのアドバイスなんか絶対に聞かねぇからな!」 |
逃げても逃げなくても結局一緒だったらしい。 戻 |
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