【感想・総評】


 前評判と期待が高かっただけに、かなりプレイするのが恐ろしいゲームではあったものの。いやもう本当に買ってよかった。期待以上のゲームです。

 初見の印象ほど内容がバトルゲームではなかったので少し驚きましたが(もっとずっとナイフ振り回してると思ってた)、その代わり作中の『血の作用』から始まる『なぜ送り込まれたのがアキラだったのか。アキラでなくてはならなかったのか』、という謎解き部分がとても読み応えがありました。

 また各キャラのバックボーンがとても丁寧に書かれていたのでそこも見所。攻略キャラは勿論、脇のキャラも色々と泣ける過去や背景を持っています。
誰を主人公にこのゲームを再構築しても、面白いものができるだろうなぁと思うくらい。
…ちなみに特に号泣したのは猛と狗でした(…)。

 ルートとして、総合で一番のお勧めはケイスケルート。ストーリーの流れが一番好きなのは源泉ルート。バトルシーンや緊張感に『燃える』のはリンルート。愉快なのはシキルート(そこで落とすなよ…!)。ナノルートは…話は良いのですが、切ないルートです。…隠しキャラのEDは皆で大団円って決まってるんじゃないんですか…?(涙)
 
 そのほか。音楽もとても良かったです。EDテーマが数種類あるのもとても嬉しい。
 多分音楽の中で一番人気は勿論GoodENDで流れる『STILL』だと思いますが、鳥呼の一番は文句なしで『CurriculMachine』でした。聞くたび血が熱くなります。
…どれだけ己が繰り返しグンジEDを見たかの証明のようですね!(ヤケ)
 システムは余り詳しくないので分かりませんが、少なくともXPでは大したエラーは見受けられませんでした。気になったのは、セーブの時に何故か少々時間が掛かること、くらいかな。
 あ、あと一点。何でゲーム起動の前に毎回『黒シャツ』氏が登場するんでしょう。他のどのキャラでもなく、何故か『黒シャツ』氏。…鳥呼のソフトだけ、何か愉快な仕様にでもなっちゃったんでしょうか?




【キャラ考】…基本はアキラ総受け思考で。


【グンジ】

 …何で初っ端から紹介がこいつなんだよ!(笑)な処刑人ズ片割れ。金髪鉤爪っ子。
ヴィスキオ一家末息子。
 ゲーム前もゲーム後も、鳥呼の中では変わらず不動のNo.1。中の人が一緒なせいで、うっかり某主任と印象がカブってしまうかと思われたが、想像を上回る本人のアホっぷり(褒めてます)に、その危機は回避された。良かった。
 デフォルト格好良いくせにアホなのが某主任なら、デフォルトアホの子のくせに格好良いのがグンジ。自慢の鉤爪を使っての本気のバトルシーンが、もうちょっと見たかったところ。
 アルビトロを『ビトロ』と呼び、シキのことを『シキティー』と呼び、キリヲの事は『ジジィ』。
アキラの事は『ねこちゃんv』と呼ぶ。
 きっと動物が好きだと思う(勝手に)。よく道端で犬猫を拾ってきてはキリヲやアル様に『返して来い!』と怒られてると思う(勝手に…)。そしてその延長線上でアキラも拾っちゃったんだと思う(だから勝手に…!)
 グンアキBADENDの後は、何となく気まぐれでアキラをお家(城)にお持ち帰り。
 その後、お兄ちゃん(キリヲ)やポチ(狗)、お母さん(アル様)やお父さん(シキ)と可愛いにゃんこを取り合う楽しい生活が始まる。鉤爪と日本刀と鉄パイプと『穢らわしい!』の声が飛び交う楽しい生活が(夢見がち)。

 
そして如何してパーカー(ピンク)のフードを被るのかは謎のまま終わった。残念!




【アキラ】

 主人公なのに2番手なのは何故。なクールビューティーにゃんこたん。狗と猫と諸説はあるが、グンアキ的にはにゃんこをPUSH。そして、プレイ前は『Bl@sterの優勝者(=死ぬほど強い)』という評判に、さぞかし雄々しい受けなんだろうと思っていたのに、プレイしたら
そりゃもう素敵に姫君で(いい意味で)びっくりさせられた。イグラのプリンセス、氷の姫君の称号は、是非とも彼に与えたい。…あ、ちなみにイグラのカリスマはあくまでカリスマな訳であって、イグラのプリンスじゃないので隣には並べませんよ。残念!
 クールビューティーで人に気を許さない野良にゃんこの割には、色々な方法で攻略可能。そんな所も割と隙だらけな感じでとっても愛しい。いきなり教会で思い出話をしてみたり、いきなりタグを狙ってみたり、いきなりなぞなぞを仕掛けてみたり、
いきなりラインを飲んでみたりすると攻略出来る。かも知れない。
 場合によっては、パン一個でGETできるルートもあるかも!(…)ちなみに、無理矢理拉致ると普通のハッピーエンドは望めないから注意が必要だよ!(何が言いたいの)

 あと、髪色と目の色が死ぬほど表現しづらい微妙な色をしているのが、小説書きにとっては些かツラい。
 字書きの皆様…どう表現されてますか?鳥呼の中では、
灰緑色(語呂悪ィ…!)』で落ち着きつつありますが。黒…でもないんですよね?




【シキ】

 ゲームプレイ後、鳥呼の中でいきなり株急上昇。他の多くの方と、恐らく真逆の道を辿ったものと思われる(哀)。
 ゲームプレイ前は、格好良くて強くて、主人公のことを歯牙にもかけなくて…という絵に描いたような典型的2枚目ライバルキャラぶりに、正直攻略対象の中では非常に期待度が薄かった。
(嫌いだったわけではないけれが、恐らく予想通りの展開で終わるんだろうなぁ…と)
 ところがどっこい。ゲームをプレイしてみたら
どうだろう、この愉快な言動と行動は
 あまりに突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込み入れて良いか非常に迷う。

 以下、日記よりシキへの愛を抜粋。

 恋に落ちたあの場所を、今でも覚えています。
 シキルートに入って。今までの影の薄さが嘘のように何処に行っても(滅多に逢えないらしいのに)やたらとアキラの前にひょこひょこ現れるシキ。
ついにアキラの不審も爆発。何故自分の前をうろつくのかと問い詰める彼にカリスマは一言。

「お前が勝手に俺の前に出てくるんだろう」

 何。何なのその自信。

 どうしよう、お母さん…
 
この子顔がいいのにちょっとお馬鹿な気配がするよ…?(小声)

 図書室で、可愛い子猫の作業が終わるのをウロウロウロウロしながら待っていた、あの主任とちょっと似た気配がしたよ…?
このカンチ・GUYどもめ。

 ということで、鳥呼はこの一言からシキがともて好きです(彼にとっては激しく不名誉なことだろう)。
 EDは3つありますが、確かにあっちこっちで言われている通り微妙だった気が(…)。展開事態が嫌いなわけではないけれど(特に介護エンド)、そこに至るまでの経緯がもうちょっと細かく描いてあったら嬉しかったなぁと。他のキャラのように手放しのハッピーエンドではなかったから、余計に。

 …でも好きですよ、シキアキ。EDも。

 とりあえず鳥呼は愛とささやかな笑いと微妙な嫌がらせを込めて、あのお方を『イグラのカリスマ様』と呼び続けようと思う。




【ケイスケ】

 もう、この子のエピソードはどいつもこいつも素晴らしすぎて、とても鳥呼には語りきれない。

 幼い頃は、ケイスケにとってアキラは憧れの無敵のヒーローだったとか。
 彼女が出来たときに、『…でもこの子は、アキラとは違うな』と比べちゃったりとか。
 自分の危険を顧みずトシマまでついてきちゃったりとか。
 タグを獲ってきたアキラに、自分の意思を押し隠して『…良かったな』と言っちゃったりとか。
 仲違いして、一人あのトシマの街へ飛び出してしまったりとか。
 強くなりたい、その一心でラインに手を出してしまった哀しさとか。
 弱い自分では傍にいられないから、だから強くなったのに、想い人にはそれを受け入れて貰えなかったこととか。
 愛しさが憎悪にまで及び、ついに至ってしまった凶行とか。
 
 そして漸く見られた
EDでのあのバカップルぶりとか…!
 もう反則。今でも打ちながら、泣いたり萌えたりで激しく忙しい。
 
 ただ、ケイスケルート以外では彼を連れて帰れないのが…本当に…辛くて…!
 ナノEDではケイスケが正気に戻ったので、『よっしゃ、流石真相ED!これでケイスケを連れて3人で逃げて、リンとおいちゃんと後で合流して全員で大団円EDだな!』とか思ってたら…思ってたらぁぁっ!!(号泣)
 …頼むから、もうちょっと頑張って生き残ろうぜ、ケイスケ…!(無茶言うな)

 …それからケイアキの方は殆ど知っているかも知れないけれど、ケイスケルートラストのケイスケの台詞はBGMを消して音量を最大にすると聞くことが可能。
 まだ試していない方は是非どうぞ。
萌えのあまり暴れ狂いたくなるから。




【源泉】

 最初に攻略したおいちゃん。鳥呼にとってアキラの初めての相手。
 攻略して何にビックリしたって、年。年。年!
 一回りくらいは離れているかなぁ…と思っていたものの、まさかアキラと同じくらいの子が居たとは。じゃあ、20ちょいくらいは…上?
 そう考えると、Hシーンのたびにちょっとドキドキする。…大丈夫、おいちゃん!?大丈夫!?(いらん心配をするな)

 源泉ルートは、最初に攻略したせいもあるかも知れないけれど、ストーリーの流れが一番好き。
 教会を主舞台に進む二人の信頼と疑惑の交差は勿論、おいちゃんの正体が元研究員だった所為か、Project Nicholの真相や、ナノとアキラという相反する血を持った二人の生き様の対比…などがとても丁寧に書かれていた気がする。
 ラスト近くのナノとの別れのシーンがまた特に切ない。でも自分に一番近くて遠い存在(アキラ)には、もう傍らに立つ相手が居るから。だからナノは、一緒に行かない事を選んだんでしょう。
 …まぁでもここで、
アキラの相手が例の黒いカリスマだったら、ナノだって黙っちゃいなかったでしょうけどね!(また余計な事を)

 エピローグも感動。『墓まで〜』は最高の名台詞だったと思う。古風で良い…v
 別嬪の幼な妻(よく考えたらそうだ)GETおめでとう、おいちゃん!




【リン】

 ショタっ子かと思いきや。意外にもえっらく男前でビックリ。
 可愛い顔して、実は強かったり惨かったり…というキャラはツボです。物凄く。
 特に、アキラのタグを奪おうとして以来の豹変振りや暴れぶりが最高に好き。
 萌えるというよりは、もっと男っぽい『燃え』を感じるルートでした。全体の印象として。
 最後のシキとの因縁の兄弟対決は、出来ればアキラの見ている目の前でやってもらえたら、さらにさらに嬉しかったかも知れない。

『見ていてくれよ、アキラ(俺の将来の嫁)…!』な感じで。

 本編では唯一アキラ攻めとなったルートですが、エピローグ最後の仕掛けに仰天。
 まさかあんな美青年(アキラより長身)になって帰って来るとは。
 …ということはキラルさん的にもリンアキはOKだということですか?(目を輝かせつつ)




【ナノ】

 この物語中最大の鍵を握るお人。謎の人物の名に相応しく、行動も言動も瞳の色変わりの理由も謎。果ては、本名までもが謎のままに終わった。
 子猫やソリドや木の皮や。個人的に萌えなエピソードが多かった彼だが、特に
『アキラに触れるとピリピリしちゃうのv』エピソード(そんなんだったっけ)に萌え倒し。
 可愛くないですか?ちょっと触るだけで、アキラがぴくんって震えるんですよ?可愛くないですか?(二回目)
 そんなお得な体質がGET出来るのなら、
そりゃカリスマだってナノの首にがぶりと齧り付きますよね!(ところでNicholを手に入れたシキも、やっぱりアキラに触るとピリピリしちゃうんだろうか)
 あと一見、精神薄弱気味に見えると言うか、無垢な子供のような行動が多いので、対照的にアキラが珍しくお母さん役になっていて、そこも見ていて可愛らしかった。
 本当なら…ケイスケと3人揃ったところがとてもともて見たかったかも。ナノのお母さんアキラ。そのアキラのお母さん、ケイスケ。そして最強殺戮兵器の力を得た二人で、アキラを取り合っては毎日笑顔で大喧嘩(被害は周囲のみ)。そんなほのぼの家族のお話。ほーらだんだん楽しくなってきた(怖)

 ちなみにシキルートの彼も凄く好きです。
怖くて(褒めてない)。




【アルビトロ】

 咎狗キモ担当(公式認定済み)。白スーツに赤シャツに黄緑色のネクタイに、グラデーション入り紫のファーも眩しい
ヴィスキオ一家の母。寝るときは水玉ネグリジェ。髪のお手入れにカーラーは必須(でも脱色を繰り返した髪はやや傷み加減)。
 家に寄り付かない夫(シキ)に代わり、食いしん坊な長男(キリヲ)とアホの子の次男(グンジ)、溺愛しているペット(狗)を抱えて、日々家庭内を取り仕切っている。
 趣味は人体改造とペットのしつけ。最近、パン一個で手に入れたクールビューチーなにゃんこたんに夢中。

…そんな風に私には見えた(錯覚です)。

 そして彼について何に驚いたって、意外と狗とは純愛でびっくり。
 さらに悪役の割りに、Kのつく人とかTのつく人とかEのつく人より
よっぽど生き残り率が高くてびっくり(よく考えたら、ヴィスキオ組って結構そうだ)。
 アキラが誰かとEDを迎えた後も、アル様は狗を連れて処刑人(と書いて『出来の悪い息子達』と読む)を引き連れて、またどこかでしぶとく悪さをしてるといいなぁ…と夢が広がります。

 …で。結局何で仮面だったんですか…?(禁句)




【キリヲ】

 …食いしん坊万歳(違)。

 ヴィスキオ一家、やる気の無い長男坊。普段はアホな弟(グンジ)の世話に追われ加減。
 たまにイラついて
ついつい鉄パイプで弟(グンジ)を殴ってしまう。当然母(アル様)には怒られる。『今だって頭が悪いのに、これ以上バカになったらどうしてくれるんだね!』と。
 そんな彼の愛用の鉄パイプ。名はミツコさん。血に塗れてるけどまだ傷物じゃないミツコさん。
 
 BADED後はお約束のようにアキラをお持ち帰り。当然ながらヴィスキオ一家内で壮絶な争奪戦が繰り広げられるが、キリヲはグンジよりそつが無さそうなので、上手くアキラを独り占め出来そうな気もする。…ってあのBADENDだと、結局『喰われて終わり』だろうけれど(哀)。

 でも声が『彼』な所為でどうしても時々某ヒップホップ忍者が出てきてしまう。
 言ってやれよ、アキラ!『お前洗ってないイヌの匂いすんだよ!』ってさ!(殺されます)




【猛】

 青い髪と眼帯がトレードマークの青年。ちなみに彼のファッションを、鳥呼は心密かに『若気の至りファッション』と呼んでいる。

 猛ルートについてですが、真相ルートをクリアした後、再度プレイすると猛と一緒に逃げた後に新しい選択肢が現れます。
 
その選択肢で、『妹の話を聞く』を選ぶと、隠しの猛ルートに入れます。
 処刑人から逃げながら猛と協力してタグを集め、王への挑戦権を獲得しましょう。

 …みたいなルートとかどっかに無いですか、キラルさん…!(涙)

 何処に行っても。どこに行っても。由香里たんのお兄ちゃんを助けられる道が無いなんて…!

 こんな切ない想いは、冤罪の某キャラ以来です…あれも助けられるルートがどっかにある筈…と探し回ったなぁ…
 でも猛ルートがあったとして。多分猛アキはさぞかしお花ちゃん×お花ちゃんの百合カップルとなったことでしょう。…可愛すぎるんだよ、猛…v




【狗】

 
アル様と意外にラブで驚き。
 何をされても耐えて耐えて。正気を失ってもなお主人を愛してやまない…というあの一連のエピソードに、(ライターさんとしてはそこまで泣き所でも無かったろうに)涙が止まらなかった。
 こんなに可愛くていい子が健気に慕ってくるんだから、大事にしろよ、アルビトロ!

 そしてアル様EDで、アキラとつがいにされた場合は…やっぱりこの子の方が攻めになるんだろうか…?
「わう♪(すてきなおよめさんを、ありがとう、ご主人様v)」
「え…狗…!お前が上なのか…!?」
 嬉々としてアキラ(ホントは婿予定だった)の上に乗っかっちゃう狗に、アル様ビックリ。




【エマ】

 唯一の女性キャラ。お姉さま。
 後半で明かされる隻腕エピソードの理由が切ない。それだけナノを愛していたのかと。だけど。
 どーおーしーてーそのお隣に居る美形なモミアゲ(酷)を振り返ろうとしないのですか、お姉さま…!

 
しあわせのあおいとりはね ふりかえってみたらすぐとなりにいたんだよ。みたいな。

 …振り返ってください。貴女の幸せ、案外近くに居るかもですよ…?(涙)




【グエン】

 ゲーム中はアキラ総受け主義でしたが、流石にこの方だけは…!ということでしつこくしつこくグエン×エマをPUSH。
 作中では影がやや薄かった感もあるけれど、銃を構えての『エマ!』という叫びの悲痛さが余りにも強く印象に残っています。
 公式で書いては下さらないだろうか…グエエマのSSとか…(夢)











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