明日が彼の誕生日なのだと聞いて、3ヶ月に一度の面会が丁度その日に当たった偶然に、感謝した。
 彼の親友である新聞記者の両手を握り締めて、何度も何度も礼を言う。
 刑務所の中に居る身では、プレゼントを贈るなんて夢の又夢だけど。
 それでも『おめでとう』と不意打ちで言われた彼がどんな顔をするか想像しただけで、心が踊った。


 そんな浮き足立った態度で居れば、直ぐに『奴』に見咎められるであろう事くらい、分かっていたのに。







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「…随分楽しそうだな」
「…………っ!」
 意識をすっかり明日の面会に飛ばしていたガイズは、唐突に背後から掛けられた声に背筋を震わせる。
 どうしてもっと早く気づく事が出来なかったのか、と心の中で舌打ちするがもう遅い。
 のろのろと振り返った先には予想通り、この短くは無い服役生活で嫌と言うほど見慣れた姿があった。
 廊下の薄暗がりの中で帽子の陰になった表情は判別し辛かったが、それでも声のトーンから『彼』が相当不機嫌であると言う事は簡単に推測できる。

(何で…寄りによって今日…)

 明日はルスカとの面会日で、そして同時に彼の誕生日で。
 自分には何も出来ない分、せめて元気な姿を見せてやりたいのに。

 此方を見下ろすデューラの顔は何処までも不機嫌で。とてもではないが今までの経験上、無事に帰してもらえるとは思えなかった。
 自然、腰が引ける。その僅かな動きすら見逃さず、デューラの手がガイズの二の腕を強く掴みあげた。
「痛……っ!」
 常のような『来い』、の一言すら無い。それがデューラの怒りの度合いを表わしているようで、ガイズは引き摺られつつごくりと喉を鳴らした。






  部屋に連れ込まれた瞬間、肩を掴まれてて容赦なく壁に叩きつけられる。
「ぐ…ぅっ!」
 皮膚の下に浮いた骨と固い壁とがぶつかり合って、ガツ、という音が響いた。衝撃で目の前が暗い。そのまま崩れ落ちそうになったガイズの身体を許さず、デューラの腕が吊るし上げた。
「い……っ」
 吊るし上げられる痛み。壁に押し付けられる痛み。先程ぶつけた箇所の痛み。色々な痛みがない交ぜになって、ただガイズは呻くことしか出来無い。

「随分ご機嫌じゃねえか…ん?ガイズ」
 苦しげに息をつくガイズの耳元に唇を寄せて、デューラが囁く。
「何か…いい事でもあるのか?」
「…そんな…!何も…無…っ!痛っぅぅ…!」
 口にした途端、デューラの腕に力が加わった。ギシ、と無理に壁に押し付けられた体が軋む。
「嘘だな」
「嘘じゃ…ない…っ」

「『ルスカ』」
「…………っ!」

 デューラの口から不意打ちのように出た名前に、思わずガイズはびくりと身を震わせてしまった。
 その顕著な反応を目にして、デューラの瞳が酷薄に眇められる。

「ほう…図星、か」
 甚振るように耳元から首筋、無防備な鎖骨までを指先で辿られ、体が竦む。
「知ってるぞ…?あの弁護士、明日が誕生日だそうだな…?」
「何で…」
 お前が知っている、と続けようとしたガイズの唇をデューラが押し留めるように指先で擦る。

「そんな事よりお前…ただそれだけのことでそこまで浮かれ切ってるって事は…まさかあの弁護士に惚れてるんじゃねぇだろうな?」
「な……!」
 突然核心を突かれ、またもやあからさまにガイズは狼狽てしまった。
 その様に先程まで薄い笑みを湛えていたデューラの口元が微かに引き攣る。そして細い眉がこれ以上ないほど不機嫌そうにキリキリと吊り上がった。

「それも…図星なのか…?」
「…………」

 否定も肯定も出来ずにガイズは俯く。だがその態度さえ今のデューラにとっては、酷く気に障るもののようだった。

「…畜生。ガイズの奴、何で寄りによってあの弁護士を…ちょっと人より背が高いと思いやがって…ちょっと人よりIQが高いと思いやがって…!大体、蠍座の男なんてロクなもんじゃねぇんだぞ…!某星占いでは『無類のセックス狂』なんて書かれてるんだからな…!(実話)」


 …ごく小さい声でぶつぶつと不機嫌に何やら呟いているが、何を言っているのかまではガイズの耳には届かない。


「…それで?」
 暫くガイズを放置して一人床を蹴りつけていたデューラだったが、気を取り直したように再び獲物の方へと向き直った。
「『オタンジョウビオメデトウ』とでも言ってやるつもりか?そうだよなぁ、お前の愛しい愛しい弁護士様の誕生日だものなぁ?」

 『尤も、』とデューラは意地悪く目を眇めてガイズの耳元に囁く。

「お前なんかに思いを寄せられちゃ、あの弁護士だって迷惑極まりねぇだろうがな」
「めい…わく…」
 初めて気付いたように瞠目しつつ繰り返すガイズに、デューラは追い討ちをかける。
「だってそうだろう…?…こんな身体して…」
「ひ……っ!」
 シャツの裾からいきなり入り込んできた指先に胸の突起を摘まれて、引き攣れたような悲鳴がガイズの喉から漏れる。
 だがその悲鳴の中に僅かに含まれた甘さに、敏感にデューラは気付いていた。指を滑らせ、嘲るようにクク、と笑う。
「こーんな俺に慣らされ切った身体して、どのツラ下げて『ルスカが好き』だ?汚れてるんだよお前は」


「誰も言ってはくれないだろうから、俺が教えてやろうか。『お前は汚い。汚れてるんだ』」


 あの弁護士に愛されたいなんて、ゆめゆめ思わない事だな。そう言いながら捕えていた身体を投げ捨てるも同然に解放して、デューラは突き放すようにガイズに背を向けた。

「汚い…」
 呆然と繰り返してガイズは、己の腕に目を落とした。
 一方そんなガイズの様子に、背を向けたままのデューラは気づかない。
 そして一度咳払いをすると、珍しい事に時々言い難そうにどもりながら言葉を綴った。

「だから…その…い、言っておくが『責任を取る』とかそう言うことじゃねぇからな!…ただ、今更そんな身体で他の男の所には行けるワケがねぇだろう…?だから、」

 僅かに頬を紅潮させて、スゥっとデューラは一度大きく息を吸った。
 そして一気に振り返ると、ガシ、と背後に佇んでいた相手の両手をとる。

「いっそ、一生俺だけのものになれ!ガイ…!」


 ……?


 言いかけて、違和感を感じた。
 がし。と掴んだ手が、記憶にあるそれよりも随分と大きい。というか、ごつい。
 そしていつも見下ろせる位置にある顔が、何故か微妙に上のほうにある。
 …そもそも、何故か自分と揃いの服を――看守服を身に纏っている。
 髪が黒く無い。…つーか、
赤い



(…ジャーヴィー…)


 部屋の中に、気まずい沈黙が落ちた。



 結婚式の『誓います』状態で部下の両手を握ってしまった主任も。
 対して上司にいきなり両手をとられ、『俺だけのものになれ』などという一世一代の告白(不発)を受けてしまった部下も。
 見詰め合ったまま暫く一言も発する事が出来なかった。



 漸く自力で強張りを解いた主任が、ゆっくりと手を離すと低い声で問い掛ける。
「…お前…そこで何してる」
「あ…あの…ホウコクショルイをオトドケに…」
「ほう…ところでガイ…いや、139番は何処に行った…?」
「今、俺と入れ替わりに…出て、行きました…」
「成る程」
「はい…こ、これ…書類にナリマス。それでは、失礼イタシマス!」
「待て」
 怖いほど静かな声で呼び止められて、ダッシュ寸前の体勢で固まったジャーヴィーはぎくしゃくと振り返る。
「は、はいぃ…」
「お前、何か聞いたか?」
「な…何を…」
「分かっているだろう?」
「ひ…っ!」
 何処からか取り出した鞭(お手製)でぴたぴたと頬を撫でられ、ジャーヴィーの顔面は紙のように蒼白になる。
「…聞いたな?」
「き…聞いてません!」
「嘘」
「嘘じゃないです!主任が139番にちょっと変則的プロポォズvを仕掛けた挙句、不発に終わったのなんて全然全く!聞いてませんし!勿論『うわ、だっせェ…主任』なんて欠片ほども思ってませんし!」
 慌てて否定し様として、弾みで口走ってしまったとんでもない失言にぱっと口を押さえるが、もう遅い。
「あ…いや…コレは、違…」
「ジャーヴィー…貴様…」
 ヒュッと鋭い音を立てて鞭が振るわれた。先端が僅かにジャーヴィーの頬を掠め、帽子を払い落とす。
「…ちょっとそこ座れ」
 大人しく言う事を聞いたら何をされるかなんて、分かりすぎるほどに分かっている。
「…………も、申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 叫びと共に、赤毛の看守はくるりと方向転換して、ドアへと駆け寄った。
「逃げんじゃねぇぇぇっ!!」
 だがそれを許さず追いすがった主任の腕が、部下の襟首を掴みあげる。
「すみません!ゴメンなさい!許して下さい、主任〜っ!!」
「誰が許すか!何発か殴ったら、衝撃でさっきのロクでもねぇ記憶も綺麗に消えるだろ!なァ、ジャーヴィー?」
「嫌だぁぁっ!!母ちゃぁぁんっ!!シルヴェスーっ!!たーすーけーてー!!」



「…何でジャーヴィーの奴は、いっつも母親の次に俺の名前を呼ぶんだ…」
 同僚の中で、自分は『母親の次に頼れる存在』として認識されているのだろうか。
「この年で20うん歳の男の母親代わりとはな…」
 部屋の外の廊下で、シルヴェスは切なく溜息をついた。
 事態が落ち着くまで静観を決め込もうとしていたが、同僚からのあれほど切羽詰ったご指名を無視するわけにも行かないだろう。

 それこそ、『母親代わり』としては。









 そして11月7日当日。




「139番。面会だ」
 その声にガイズはのろのろと振り返る。だが昨日までのような浮き立った気持ちにはどうしてもなれなかった。
 昨夜のデューラの言葉が、頭の中を幾度も幾度もリフレインする。
「早くしろ」
 頬に何故かぺたぺたと湿布を貼り、常よりも不機嫌な様子のジャーヴィーが手にした枷をカチャカチャと揺する。
 今にも殴られそうな不穏な気配を感じて、ガイズは従順に腕を差し出した。ガチャリという音がするや否や、ジャーヴィーが鎖を乱暴に引き摺る。

 手に嵌められた枷が、いつもより一層重く感じられた。




「…ルスカ」
「ガイズ。元気にしていたか?」
「…ん」
 言葉少なにガイズは頷く。そしてルスカをいつものように、看守からは見づらい位置まで促した。
 だが、無意識にか今日のガイズはルスカから微妙な距離をおいて座っている。
 それは本当に微妙な距離ではあったが、常とは少し違うガイズの様子にルスカが訝しげにその顔を覗き込んだ。
「ガイズ?」
「え…何?」
「…何か…あったのか?」
「ううん。…何でも無いよ」
「何でも無いって顔じゃないだろう。それは」
 大体、なんでそんなベンチの端っこに座っているんだ。落ちるだろう、とルスカは無造作にガイズの腕を掴んで己の方に引き寄せる。

『汚い』

 その瞬間、再生されたデューラの声。

「あ…っ!」
 はっと気づいたときにはもうガイズは、ルスカの手を常に無い乱暴さで持って振り払ってしまっていた。
「ガイズ…」
 振り払われた腕もそのままに、信じられない、と言いたげな顔でルスカがガイズの名を呼ぶ。
「…さっきから一体、何なんだ。俺の何がそんなに気に入らないんだ!」
 問い詰めるルスカの声が鋭い。いくらルスカとて、あのような邪険な振り払われ方をしたら、怒りもするだろう。
 折角のルスカの誕生日なのに。何をやっているんだ自分は、と泣きそうな思いでガイズは、首を振った。
「違う…」
「違う?何が?」
「ルスカのことが気に入らないとか、そんなんじゃない!絶対…!」
「そう…か…」
 その言葉だけで、ルスカがあからさまにほっとした表情をした。そしてガイズの方へと手を伸ばすが、相手は再びその手をするりと避けてしまう。
「ガイズ…どうして」
「だって…俺」


『汚い』、から。


 俯いた拍子に、涙がぽたりと膝に落ちた。

「『汚い』…?何言って…」
「俺…汚いから!汚れてるから!…だからルスカの隣になんて…居られねぇんだよ!」
 感極まったように叫ぶと、ガイズはベンチから勢い良く立ち上がる。それを押し留めるようにルスカの腕が掴んだ。
「ガイズ!待て!」
「………………っ!」
 自分の傷だらけの腕を迷い無く捕えたルスカの手に、ガイズの表情が歪む。
 大好きな白い手が、自分に触れることでどす黒く汚れてしまいそうな気がして。思わずガイズは悲鳴のような声を上げていた。
「離してくれよ、ルスカ…!」
 汚い、汚れる、と繰り返して腕を振り払おうと躍起になるガイズの身体を、ルスカの両腕がしっかりと捕まえ、此方を向かせる。
「大丈夫。ガイズは汚くなんて無い」
 相対するルスカの声は、何処までも優しく、そして決然としていた。
「ルスカ…」
「俺はそう思ってる。…信じられないか?」
 ガイズは口を開きかけ、そしてまた噤む。その頑なな様をほんの少しだけ哀しげな目でルスカは見詰めた。
「…どうして、そんなに自分を『汚い』なんて思い込むんだ」
「…………」
 言えなかった。おぼろげにはルスカとて事情を察しているだろう。だがそれでも、自分の口からこの身体に加えられた行為を彼に告げることはガイズにはどうしても出来なかった。
 再び俯いてしまったガイズを、不意にルスカの腕が強く抱きこむ。
「……!ルス…!」
 看守の目から隠すようにして、ルスカはガイズの小さな身体を胸の中に抱き締めた。
 いつもベンチに並んで座っている時の、僅かばかりの隙間すら今の二人には無い。
 ルスカの体温をダイレクトに感じる。煩いほど鳴り響いている心音がルスカのものか、それとも自分のものかすら分からないくらいガイズは混乱していた。
 無意識に身じろぎし離れようとするが、ルスカの腕はそれすら許さず、より一層強く引き寄せる。
「離れるな。…『汚くなんか無い』。…そう言っているだろう?」
 こめかみに口吻けるようにルスカがガイズの髪に顔を埋めた。自分の物とは質の違う柔らかな髪が、ガイズの頬にかかる。
 優しい感触にガイズは目を閉じた。…ずっとこのままで居られたらどれだけ幸せだろう。
「俺、ルスカの傍に居たい。居ても、いいか…?」
 震えながら口にした必死の告白は。
「当たり前だろう。そのくらいの可愛い望み、頼まれなくったって喜んで聞くさ」
 という冗談に包み込まれた肯定によって報われる。その言葉に、腕に。自分の黒さまでが…浄化されていくような気がした。


「…あのさ、それじゃ頼みついでにもう一つルスカに言いたいことがあるんだけど…」
「何だ?」
「あのな」
 ルスカの胸から顔を上げて、色素の薄い切れ長の目を真っ直ぐに見返す。

「…誕生日おめでとう。ルスカ」
「…驚いたな。知っていたのか」

 ガイズからの予想外の言葉に驚いたように目を見開いたルスカが、ふわ、と笑み崩れた。

「…ありがとう」

 ガイズが何度も想像していた、あの大好きな笑顔そのままで。





 その背後で。

 バキバキバキ…!と何かが粉々に破壊される音と。
「畜生…っ!今度こそ今度こそ上手くいくと思ったのに…あのヘタレ蠍座弁護士がぁぁ…っ!」
 という押し殺した呻き声と。
「しゅ、主任!ほら、こんな所に何時までも居たら、精神衛生上良くありませんから!別室で仕事しましょう!今すぐしましょう!さあしましょう!ほら、もたもたしないで!!」
 という切羽詰った声が聞こえたような気もしたが…特に二人は、気にしなかった。





…でもって。


「…な、ところでさ。くどいようだけど本当に俺、汚く…ないか…?」
「ああ。当然だろう。全く、何を言ってるんだか」
 傍らに座ったガイズの肩を、ルスカは自然な動作で引き寄せてやる。
 おずおずと見上げてくる眼差しが未だほんの僅かの涙を含んでいるのを見て取って、軽く指先でそれを拭ってやりつつルスカは笑った。
「ほら。泣くなって。『泣くのは無罪になったとき』だろ?」
「……うん」
 また泣き顔を見られてしまったことが気まずいのか、ガイズははにかんだように笑むと目元に触れていたルスカの手をそっと外した。
「でも、俺さ。本当に不安だったんだ。…俺はルスカの隣に居ちゃいけない、汚い人間なんじゃないかって…昨日からずっと…思ってて…。誕生日だって俺なんかに祝われても迷惑なだけじゃないかって…ずっと…」

 デューラに告げられた残酷な言葉が不意に頭の中を過ぎって、無理に微笑を作ろうとした口元がまた震える。
 零れそうになった涙を拭ってやる代わりに、ルスカは悪戯っぽく笑うとつん、とガイズの額を突付いた。
「馬鹿なことを言うな」
「ルスカぁ…」
 もう一度甘えたくなって、子供のようにガイズはルスカの胸にしがみつく。ふ、と頭上でルスカが笑った気配を感じた。

「…まだ、髪から石鹸の匂いだってしてる位だぞ?2日に一度は風呂にも入れるってエバだって言ってたし。大丈夫だ。ガイズは全然汚くなんかないって♪
 だから、遠慮するな。安心して傍に居なさいv

 …そう言われて、ガイズはふっと顔をあげた。




 …………。


 ………………。


 ……………………。




「……っの……」
「え?ガイズ?」
 先程までの弱々モードから一転、怒りのオーラをふつふつと滾らせた腕の中の少年に、知らずルスカの腰が引ける。
「ど…どうしたんだ…?」
「どうしたもこうしたも……っ!」
 心底分かっていない様子の弁護士氏を、ガイズは涙を湛えた三白眼で睨みつけた。



「俺はそういう事…っ!言いたいんじゃねぇよ―――っ!」
「……っ!ぐっ!!」

 どす。という鈍い音が面会室に響き、少年の怒りの鉄拳を鳩尾に喰らってしまった弁護士は堪らず床に膝をついた。
 
「ルスカの……ルスカのバカ―――っ!!」

 お互いの不幸なすれ違いの結果とは言え、純情を傷つけられた形になった少年はうわぁぁぁぁん、と泣きながら面会室から逃走する。
 そして後には。


「あの…今回の面会はこれで終わりって事でいいですかね…」
「た…多分…?」


 途中で逃げ出すタイミングを掴めず、延々と139番と弁護士の(似非)らぶからその崩壊劇までを見せ付けられる事となった看守と。
 何が何だか分からないままに少年に鳩尾をぶん殴られた本日が誕生日の弁護士という。


 …二人の哀れな男が、残されたのだった。

















END



ルスガイに限り、乙女ガイズでも構わないんじゃないかと思う今日此の頃。

折角の誕生日なのに…ルスカが貰ったのってガイズのパンチだけだ…
と思ったので暫くUPしてませんでした。
ルスカも可哀相だけど今回はガイズも可哀相。
そして主任は何時だって可哀相。

























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